第一級陸上特殊無線技士(一陸特)について、取得までの勉強方法をご紹介します
難易度 | 易しい~普通 |
合格率 | 30~40% |
勉強時間 | 15時間 |
取得コスト | 11,140円 受験料:6,300円 参考書:3,080円 免許申請費用:1,750円 返信用切手(簡易書留):82円+320円 |
第一級陸上特殊無線技士とは?
主に 携帯電話基地局や公共無線の技術操作を行うための資格 です。電気通信業務用、公共業務用等の多重無線設備の固定局、基地局等の技術的操作を行うことができます。
試験日程 | 指定の会場受験 年3回(6月/10月/2月) |
受験費用 | 6,300円 +支払手数料 |
試験内容 | マークシート四肢択一式36問180分 (電波法規12問、無線工学24問) |
合格基準 | 工学 75点/120点 法規 40点/60点 |
合格発表 | 約2週間後にマイページにて発表。 |
無線従事者国家試験等申請・受付システムより申込できます。
第一級陸上特殊無線技士合格への勉強方法
勉強方法としては参考書を読み、過去問を解くことで合格することができます。2級と比較して対数の計算など難易度が上がっているため注意が必要です。
0. 必要な勉強時間
15時間程度の勉強で取得することができます。
1. 参考書を読む
第一級陸上特殊無線技士の参考書はほとんど発売されていません。こちらの本は初心者向けに記載されていますのでざっくり目を通しておきましょう。4時間程度で読み終えられます。
試験合格に必要な情報は一通り網羅されていますが、計算に必要な各種公式が唐突に出てくるため試験範囲の内容を深く理解することはできません。ただ、試験には公式をある程度覚えてその通り当てはめれば解ける問題ばかりですので、公式の意味や導出などはあまり意味がないのかもしれません。
勉強していた際はモヤモヤ感がありましたが、試験を終えて振り返ってみると式の意味とか考えずに暗記してしまうのが最短で、一周まわってこの本が最善だと感じました。
工学
第二級陸上特殊無線技士(二陸特)の内容をベースに全体的に難易度が上がっています。二陸特を取得している方は試験科目の全体像が理解しやすいかもしれません。
特徴としては、対数(log)の計算がかなり多くのウエイトを占めており、高校数学でのlogの取り扱いを忘れている方はハードルが高いかもしれません。また、log2 = 0.3と近似しての計算も高校/大学での数学ではほとんど発生しなかったため慣れが必要です。
基本的に全く新作の問題はほとんど存在せず、いずれも解法が決まっていたり、公式に当てはめて計算すれば解ける問題がほとんどです。とにかく数をこなして覚えることが重要です。
法規
法規に関しては第二級とほとんど内容は変わらずとなっています。選択肢がいやらしい問題があったりするので、こちらも過去問で数をこなして覚えていきましょう。
2.過去問を解く
オンラインで過去問と回答をPDFで配布しているサイトがありますので活用しましょう。私は電波受験界さんのサイトを活用しました。
1回1時間弱で解きおわり、見直しや間違えた箇所を参考書で確認しながら全体で1時間半で1セットを3~4回まわせば出題傾向や内容も理解することができます。
回答は正解が記載されているだけで、解説はありませんので間違えた問題は適宜参考書を確認しながら理解を深めましょう。
3. 受験する
第一級陸上特殊無線技士は会場での受験となり、主要都市の試験会場での受験となります。
試験時間は3時間ありますが、1時間程度で時終わり、見直しを含めても1時間半~2時間で試験は完了します。試験開始後1時間で途中退席が可能となります。
工学と法規それぞれA3での問題用紙が2部とマークシートが配られます。
4. 受験後
解答速報
試験の2日後の16時に日本無線協会HPにて解答速報が発表されます。
合格発表
試験の約2週間後にマイページにて合格発表となります。
私が受験したのは2023年の6月試験でしたので下記のようなスケジュールでした。
・6/14(水) 試験日
・6/16(金) 16時 解答速報発表
・6/29(木) 15時 試験結果のお知らせメール配信