ソニーのワイヤレスイヤホンWF-1000XM4は初期ロットでバッテリー異常の不具合が報告されており、メーカーにて無償で修理/交換の対応を行っています。今回はその申込み方法についてご紹介します。
2023/10/01追記
大手メディアが無償修理について取り上げた途端、ソニーの対応が変わり有償修理の案内に変更されてしまいました。
サポートに問い合わせたところ、引き続き無償での修理も行っているとのことで詳しくはページ下部のこちらを御覧ください。
WF-1000XM4とは
WF-1000XM4はSONYのワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンのフラッグシップモデルです。2021年6月発売のモデルになります。
ちなみに2023年8月から新しいWF-1000XM5が発売となっています
バッテリー不具合とその対応
症状
イヤホンの充電中に異常に熱くなる(充電直後に装着するとホッカイロ並みの熱さ)現象が発生し、その後3時間以上持っていたバッテリーが30分も持たなくなってしまいました。フル充電で100%となっていてもバッテリーの減りが異常に早くすぐにバッテリー切れになってしまう状態です。
またバッテリーケースのLEDが充電状態で緑、充電中でオレンジとなっていたものが、赤の表示担っていました。
対策
現在2022年12月のソフトウェアアップデートにて問題が起きないように対処されたようですが、既にバッテリーが劣化してしまったものは元に戻りません。
バッテリーが劣化してしまった方に向けて、メーカーが無償で調査/解析(修理)を受け付けています。
通常であれば保証期間1年、ソニーストアなどの延長保証がないと有料となりますが、本件については基本的に無料で対応してもらえるとのこと。
WF-1000XM4をご利用中の方でバッテリー切れ、バッテリー消耗で悩んでいる方はぜひ活用してはいかがでしょうか?
修理申し込み方法
下記URLから修理の申し込みができます。
WF-1000XM4 バッテリー不具合専用修理依頼フォーム
https://www.sony.jp/support/repair/wf-1000xm4/index.html
修理依頼にあたり保証書やレシートなどは不要、送料もメーカー負担となっています。
入力フォーム
修理の申込み依頼にあたり保証書やレシートの提示はなく、個人情報を入力し宅配業者の来訪日程を選択して完了となります。
WF-1000XM4は2021年6月25日発売で、初期に購入された方は1年間の保証が切れている方が多いと思いますが、問題なく対応いただけるのはありがたいですね。発売直後3万円もしたイヤホンが1年でダメになったら流石に不信感がありますが、これは神対応。
実際の申込~修理~納品まで
実際に申込依頼をし、修理/納品されるまでのまとめです。
修理のスケジュール
修理の集荷が完了し、受付をされると下記のような修理ステータスの確認ページが案内され、ネットでいつでも確認することができます。
私の場合、年末の修理依頼だったため、実際の旧イヤホンの集荷は1月4日、その後1週間ほどで修理は完了し、1月12日に新イヤホンが届きました。年末年始/祝日も挟んでいるため、通常期であればもう少し早く対応してもらえるかもしれませんね。
修理/交換内容
完全に新品のWF-1000XM4との交換になりました。ネットの書き込みではイヤホン本体だけ交換でケースは古いままだった、イヤーピースは古いままだったなどの書き込みがありましたが、私の場合は完全に新品の交換となりました。このあたりはバッテリーの損傷具合でケースバイケースなのかもしれません。
有償修理案内への切り替わり(2023/10/1更新)
9月末頃からこれまでの無償修理の案内から有償修理へと切り替わったようです。
修理目安として29,150円を提示され、新品でも安ければ23,000円程度で購入できるのでこの出費は大きいです。
実際にソニーの修理相談窓口に問い合わせしましたのでその結果の共有です。結論、今後も場合によっては無償修理を継続するとのことです
問い合わせ内容とその回答
以前は無償修理となっていたが、有償に変更になったのか?
以前より調査+修理という位置づけで受け付けており、調査の結果 製品固有の不具合のものについては無償で修理をしてきた。今後も修理依頼を受け付け、原因が初期不良のものについては無償で修理を行う。
以前は無料で費用がかかる場合は連絡をもらえるとのことだったが、今後はどの様になるか?
基本的に有償での修理がベースになるので、費用がかかる場合でも連絡はしない。予め連絡が欲しい場合は修理を出す際に連絡がほしい旨メモを入れておいてほしい。
おすすめ対応方法
これまで通り初期不良によるバッテリー異常には無償で対応いただけるとのこと。電話で聞いた感じだと無料/有料の基準は変わってない模様。
ただし、これまでの「基本的に無料、場合によっては有料」から「基本的に有料、場合によっては無料」に変わってしまいましたので、余分なお金を取られないように注意が必要です。修理費用が3万円弱と非常に高額になりますので、費用がかかる場合は予め連絡がほしい旨集荷の際にメモを添えておきましょう。丁寧に封筒にお手紙を入れるみたいなことは不要で、集荷の際に製品本体と「有償修理の場合は予め連絡ください」と書いたメモでOKだと思います。
ユーザーさんからの情報で「2023年末の段階で無償の交換は終了した」との情報も得られております。修理の際はあらかじめ確認をおススメします。
WF-1000XM4修理のFAQ
私が確認した限りの非公式FAQです。修理ご検討中の方はぜひ。
保証書をなくしたけど修理してもらえる?
修理に際して保証書やレシートの提示は必要ありません。保証書をなくしてしまった方や1年の期限が過ぎてしまった人も申し込みができます。
送付方法は?梱包は必要?
「宅配業者が梱包材を持って伺いますので、梱包せずにそのままお渡しください。」とのことでこちらで準備するものはありません。
もし細かい症状やご要望など修理者に伝えたいことがございましたら、メモ用紙に記入いただき製品と一緒に宅配業者にお渡しください。
https://www.sony.jp/support/inquiry_chat/
私はケースそのままで特に袋などに入れず裸のママ業者さんにお渡ししました。それでも問題なく受け取ってもらえました。
修理は無料?有料になる場合もある?
基本的に無料で対応するようです。
現在、弊社では本事象について調査を行っており、解析のために送料無料で製品をお預かりさせていただいております。
https://www.sony.jp/support/inquiry_chat/
また、お客様へのご負担がないように修理対応させていただく予定ですが、まだ製品を拝見しておりませんため、有料になる場合には修理前に、ご連絡をさせていただきます。
※外圧や水濡れなどの外的要因時も料金が発生します。その際もご連絡をさせていただきます。
外圧や水漏れなどがある場合は料金が発生するとのこと。水没させたり踏んづけたりした場合はアウトのようです。ちなみに、料金発生の場合は事前に連絡があるそうです。
修理者が拝見した結果、万が一調査対象の症状ではなかった場合や、もしお預かり後お客様都合によりキャンセルされる場合には、返却時の送料は無料となります。
https://www.sony.jp/support/inquiry_chat/
修理対象にならなかった場合も返却時の送料は無料となりますので安心ですね。
集荷から返却までどれくらいの日数がかかる?
私の場合は9日間、6営業日で交換品が届き、意外と早く対応いただけました。修理依頼する段階でバッテリーが消耗してほとんど使えない状態でしたので、9日ほど使えなくても特段困りませんでした。修理を迷われている方はさっさと修理依頼をして交換してもらうほうがストレスフリーでオススメです。
WF-1000XM4のレビューはこちら
おすすめ保護ケース
ケースそのままでもいいのですが、ほぼケースつけることできせかえできます。木製なのですが作り込みの精度高くガタツキなくしっかり収まってくれました。
純正イヤーピース
イヤーピースが劣化した方は交換用のイヤーピースが販売されています。
バッテリー不具合トラブルシューティング
基本的に上記の不具合問い合わせフォームへの依頼で良いかと思いますが、自身のイヤホンが不具合が起きているかどうかのトラブルシューティングがありましたので共有します。
1. ソニーのチャット問い合わせにアクセス
https://www.sony.jp/support/walkman/inquiry/chat.html
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