資格取得

工事担任者 第1級デジタル通信/アナログ通信の対策と勉強法

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工事担任者の第1級デジタル通信と第1級アナログ通信について、取得までの効率的な勉強方法をご紹介します。

難易度普通
記憶系:★★★★☆
理解系:★★☆☆☆
計算系:★★★☆☆
合格率第1級アナログ通信:36.8% (R6 第2回)
第1級デジタル通信:24.1% (R6 第2回)
勉強時間25時間程度
取得コスト15,018円
 受験料:14,600円
 収納代行手数料:418円

工事担任者 第1級デジタル/アナログ通信とは?

工事担任者資格は通信回線の接続や配線工事を実施したり監督するための国家資格です。

試験日程指定の全国15会場 年2回(5月/11月)
札幌,青森,仙台,さいたま,東京,横浜,長野/新潟,金沢,名古屋,大阪,広島,高松,福岡,鹿児島,那覇
受験費用14,600円 (全科目免除の場合9,400円)
試験内容多肢択一方式・各科目40分
①電気通信技術の基礎
②端末設備接続のための技術及び理論
③端末設備の接続に関する法規
合格基準各科目の100点満点中60点以上
合格発表解答発表:試験から3日後の10時
合否発表:試験から3週間後の月曜14時

試験の出題範囲は、①電気通信技術の基礎(基礎)、②端末設備接続のための技術及び理論(技術)、③端末設備の接続に関する法規(法規)の3分野から成ります。
基礎と法規はデジタル/アナログでほとんど内容は変わりません(同一の問題が出題されるわけではありません)。そのためデジタル/アナログの違いは技術にあります。

また、第1級デジタル通信/アナログ通信の上位資格である総合通信の資格を取得予定の方は、第1級デジタル/アナログの取得はせずに、総合通信を受験することをおススメします

総合通信の試験は第1級デジタル通信+第1級アナログ通信の内容で、取得難易度は同じです。第1級デジタル通信と第1級アナログ通信の両方試験の合格で総合通信の試験免除を受けられますが、その分受験料が高額になります。

総合通信のみデジタル/アナログ→総合通信
受験料14,600円
総合通信:14,600円
38,600円
デジタル/アナログ:14,600円×2
+総合通信(全科目免除):9,400円
メリット・受験料が安く済む
・試験が1回で済む
・デジタル/アナログそれぞれに分割できる
デメリット・一度に受験する際の学習範囲が多い・受験料が高くなる
・試験を2回受ける必要あり

デジタル/アナログ→総合通信の場合、デジタルとアナログそれぞれ分割して受験できるのがメリットです。また基礎は一度合格すれば科目免除が利用できるので2回目の受験は、「技術及び理論」「法規」の2科目受験で済みます。
ただ、ほとんど同一内容の法規については再度受験する必要があるのであまり分割して受験するメリットはありません

※会社によっては資格取得の報奨金が得られる場合があるので、そのような場合は分割受験が良いかもしれません

総合通信の科目免除の条件

基礎:第1級デジタル通信 または 第1級アナログ通信の科目合格
技術:第1級デジタル通信 かつ 第1級アナログ通信の科目合格
法規:第1級デジタル通信 かつ 第1級アナログ通信の科目合格

試験科目

①電気通信技術の基礎

高校物理の電磁気の問題をベースにトランジスタなど若干専門的な要素が含まれますが、さほど難しい問題は出ません。伝送量など一部に対数(log)を使う計算もありますが、文系の高校数学レベルで解ける初歩的な内容となっています。電磁気や対数にアレルギーがあると難しいですが、おそらく本資格を受験すると想定される理系の方であれば問題ないレベルです。

計算7割、記憶/理解3割という感じです

②端末設備接続のための技術及び理論

1と比べてより専門的な内容が出題されます。デジタル/アナログで対象範囲の量としては同程度ですが、アナログの方はFAXや電話機の機能など令和時代には関連の薄く、かつ暗記要素が強いのでアナログの試験の方が難しく感じました。

記憶6割、理解4割という感じです

②端末設備接続のための技術及び理論

電気通信関連の法令に関して出題されます。第二級の内容と重複している部分も多いです。

記憶9割、理解1割という感じです。

工事担任者 第1級合格への勉強方法

各試験科目の6割の得点で合格となりますので、逆に4割は(も)間違えてよいということになります。

基本的に毎年類似した問題が9割、残りがマニアックな問題が出題される印象です。そのため毎年出題される問題やテーマの傾向さえわかれば十分合格することができます。一方で難問/イレギュラーな出題は1割以下に限られますので、ベースの得点が得られればマニアックな問題はざっくり捨てて問題ありません

過去6年分の過去問を解いてよく出題される範囲についてそれぞれ下記の記事にまとめていますのでご覧ください。

1. テキストの全体像を把握する

斜め読みでよいのでテキストの全体像を把握してください。ここでは細かな内容を理解/記憶するというよりも、どの内容がテキストのどこに記載されているのかを理解すれば問題ありません。
目的としては次のフェーズの過去問の答え合わせの際の参照ページを探しやすくすることです。

(参考)テキストの選び方

リックテレコムから出版されている標準テキストは、1級デジタルについては発売されていますが、1級アナログについては発売されていません。

1級デジタルだけ受験(受験予定)の方

1級デジタルの標準テキストがおすすめです。

1級デジタル+アナログも受験 or 総合通信も受験予定の方

1級デジタル/アナログの出題範囲が1冊にまとまっており上記のテキストがおすすめです。分野別に分かれたテキストもありますが、上記のテキストで十分合格することができます。
(個人的には両方受験予定が、デジタルのテキストを買ってしまい無駄な出費をしてしまいました…)

2. 過去問を3~4年分解く/理解する

次に過去問を解きましょう。3~4年分(6~8回分)ほど解けばほぼ問題なく合格できる得点が得られるでしょう。テキストの内容をすべて覚えるのではなく、過去問で出題された範囲を中心に学習を進めましょう。答え合わせの際にテキストのどこを参照すればよいかわかると効率的に進めることができます。

回数別の得点イメージですが、
1回目(45点)→2回目(50点)→3回目(55点)→4回目(65点)→5回目(70点)→6回目(80点)
のようなイメージで成長していきます。初めはなかなか点数が伸びませんが、毎年の出題傾向が同じなので3,4回目くらいから得点が伸び始めます

試験回アナログデジタル
R5年度 第1回問題PDF解答PDF問題PDF解答PDF
R5年度 第2回問題PDF解答PDF問題PDF解答PDF
R6年度 第1回問題PDF解答PDF問題PDF解答PDF
R6年度 第2回問題PDF解答PDF問題PDF解答PDF
R7年度 第1回問題PDF解答PDF問題PDF解答PDF
出典:日本データ通信協会

3. 受験する

全国の受験会場で受験できます。令和7年度第1回(2025年5月)の大阪会場では、

第1級アナログ通信:34名
第1級デジタル通信:92名
総合通信:443名

の受験となっていました(受験番号から推測)。
圧倒的に総合通信の受験者が多く、第一級アナログ通信はかなりマイナーな資格のようでした。

また、第1級アナログ通信/総合通信の受験者年齢は40-50代が中心で、第1級デジタル通信は30-40代が中心のように感じました。

1科目40分で、3科目受験する方は試験時間は120分あります。受験科目数に関わらず試験開始40分後から退出できます。また、試験問題(冊子)は持ち帰ることができ、受験票は回収されます。

4. 受験後

解答の公表

試験から3日後の10時に試験問題とその解答が発表されます。

電気通信国家試験センターのTOPページの新着情報には表示されませんので、試験問題・正答ページから確認しましょう。

合格発表

試験から3週間後の14時以降にマイページにて発表されます。今回は5/25(日)の試験だったため、6/16(月)に発表されました。

また資格交付の申請は発表から3か月以内に行う必要があります。収入印紙1,700円+返送用簡易書留切手460円(定形郵便物110円+簡易書留350円)が必要になります。

2025/09/16までに交付申請を行ってください。

1.資格者証交付申請書の入手方法
 3項に記載の申請先の窓口で直接受領又はホームページからダウンロードすることで入手できます。

2.申請に必要なもの
 1)工事担任者資格者証交付申請書
 2)収入印紙(1,700円分。申請書に貼付)
 3)氏名及び生年月日を証する書類(住民票の写し、戸籍抄本等(コピー不可))
 ※ただし、住民票コード、工事担任者資格者証の番号等を記入した場合は不要です。
 4)写真(縦30mm×横24mm、運転免許証のサイズ、申請書に貼付)
 5)返信用封筒※(切手貼付、住所・氏名を記載)
 ※資格者証の郵送を希望する場合のみ同封してください。
  郵送等の亡失を防ぐため、簡易書留等をご利用されることを推奨します。
  この場合、返信用封筒に簡易書留等の料金を含んだ切手を貼付の上、「簡易書留」等と明記してください。

3.申請先、お問合わせ先
  ***最寄りの通信局が案内されます***

ホームページに記載の注意事項を必ず確認してください。

発行元:一般財団法人 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター

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