工事担任者 第1級アナログ通信の合格に向けたチートシート、短時間で復習できる重要ポイント集です。
電気通信技術の基礎
第1級デジタル通信と同じのため以下の記事参照
端末設備の接続のための技術および理論
端末設備の技術
G3形ファクシミリ
フェーズA:呼設定
フェーズB:プリメッセージ手順
フェーズC:メッセージ伝送
フェーズD:ポストメッセージ手順
フェーズE:呼開放
ダイヤルイン
電気通信事業者との契約して外線から直にPBXの内線を呼び出せるようにした方式。
内線指定信号にPB信号を使用するPBダイヤルインと、モデムの変復調信号を使うもモデムダイヤルインがある。PBダイヤルインでは発信電話番号通知サービスが利用できない。
夜間閉塞機能により外線から内線に着信しないように設定可能。PBXから事業者の交換機へL2線を使って地気を送出する。一般の電話機への着信と同様に夜間受付電話機に着信する。
デジタルPBXの機能
名称 | 機能 |
---|---|
自動キャンプオン | 内線が話し中の時、その内線を監視し、通話終了後に自動的に呼び出す |
内線リセットコール | 内線が話し中の時、異なる末尾1数字のみを再度ダイヤルすることで末尾1数字が異なった番号の内線に接続する |
コールトランスファ | 通話中の内線電話機でフッキングと特定番号のダイヤルなどで、通話中の呼を第三者に転送することができる機能 →電話応対中に別の担当者や部署へ通話を転送する機能 |
ページングトランスファ | 転送したい相手が不在の時に構内放送で呼び出した後応答した内戦へ転送する機能 |
コールパーク | 通話中の呼を保留し、他の内線からの操作で保留した呼に応答できる機能 |
アッドオン | 3者通話 |
シリーズコール | 内線電話での通話終了後、自動的に中継台に復帰する機能です。 |
IVR | 音声ガイダンスで接続先や案内情報を得る |
総合デジタル通信の技術
Dチャネルへの正常なアクセスを確保するためにエコーチェックといわれる制御手順を行う

ISDN機器の分類
名称 | 概要 | 接続インタフェース | 備考 |
---|---|---|---|
TE1 | ISDN対応端末 | S点 | ISDN電話、TA内蔵PCなど |
TE2 | ISDN非対応端末 | R点(TA経由) | PC、FAXなど |
TA | Terminal Adapter(変換装置) | S点 | TE2 → ISDN変換 |
NT1 | 回線終端装置(U→S変換) | U点 ↔ S点 | 日本ではユーザー宅に設置 |
NT2 | 構内交換・分配装置(PBX等) | T点 ↔ S点 | 複数端末制御 |
チャネルタイプ
要素 | 説明 | 用途 | 速度 |
---|---|---|---|
Bチャネル | Bearer channel | 音声・データ通信 | 64kbps |
Dチャネル | Delta channel | 制御信号 | 16kbps(基本) 64kbps(一次群速度) |
Hチャネル(H0/H11) | High-bit-rate channel(PRI専用) | 大容量通信 | H01: 384kbps H11: 1.536Mbps(日本) |
ISDNインタフェース種別
区分 | チャネル構成 | 速度 | 主な用途 |
---|---|---|---|
基本インターフェース | 2B + D | 144kbps 2×64 +16 | 一般家庭・SOHO |
一次群速度インターフェース | 23B + D | 1,536kbps 24×64 | 企業向け・PBX |
レイヤ1
基本ユーザ | 一次群速度ユーザ | |
---|---|---|
1フレーム | 48ビット | 193ビット |
周期 | 250μs | 125μs |
速度 | 192kbps | 1,544kbps |
伝送路符号形式 | AMI符号 | B8ZS符号 従属同期方式 |
ケーブル | 4線式の平衡型メタリックケーブル | 4線式の平衡型メタリックケーブル |
配線構造 | ポイントツーポイント or ポイントツーマルチポイント | ポイントツーポイント形式のみ (Dチャネル競合制御は不要) |
起動/停止 | 起動停止手順が必要 | 常時起動状態のため不要 |
一次群速度ユーザは、マルチフレームを構成。4フレームごとにFビットがある。
Fビットをフレーム同期、CRCビット誤り検出、リモートアラーム表示に使用する
マルチフレーム同期信号 FAS(Frame Alignment Signal)
eビット
mビット
レイヤ2
LAPD | LAPB | |
---|---|---|
略称 | Link Access Procedure for D-channel | Link Access Procedure, Balanced |
通信モード | 非対称(アンバランス) | 対称(バランス) |
多重LAP | 対応(SAPIとTEI) | 非対応 |
放送型リンク | 対応 | 非対応 |
モジュロ | Modulo128に対応(高速伝送可) | Modulo8(低速・小ウィンドウ) |
SAPIとTEI
LAPDの論理リンクはデータリンクコネクション識別子(DLCI:DataLink Connection Identifier)で識別され、LAPDのアドレスフィールドに含まれるサービスアクセスポイント識別子(SAPI)と端末終端点識別子(TEI)で構成される
自動設定:SAPI値を63、TEI値を127とする
レイヤ3
L3のメッセージの共通部はプロトコル識別子、呼番号、メッセージ種別の3要素から構成される
トラヒック理論
トラヒック量 = C(呼数) × h(平均回線保留時間)
即時式完全線群
総合呼損率:各階梯における呼損率の和で近似される(各呼損率が十分に小さい場合)
アーランB式:入線数無限、出線数有限のモデルにランダム呼が加わり、呼の回線保留時間分布が指数分布、かつ損失子は消滅する前提の呼損率

待時式完全線群
アーランC式:入線数無限、出線数有限のモデルにランダム呼が加わり、呼の回線保留時間分布が指数分布、かつ待ち合わせ放棄呼はない前提の待ち率

接続工事の技術及び施工管理
ケーブル
加入者線路
CCP(Color Coded Polyethylene):着色されたポリエチレンを用いたケーブル
PEC(Colour Coded Foamed Polyethylene Insulated Conductor Cable):ポリエチレンに比べて誘電率の小さい発泡ポリエチレンを採用して、伝送特性/漏話特性が向上
屋内配線
耐燃PEシースケーブル:表面が擦られて白くなる白化現象、酸化防止剤が化学反応して起こるピンキングなどが発生するが外観上の問題でケーブルの特性には影響しない
漏話対策
メタリック平衡対ケーブルで、隣接する対同士で撚りピッチを変える
伝送損失対策
- 導体の電気抵抗を減少させる
- 対撚りの2本の導体間の漏れコンダクタンスを減少させる
- 対撚りの2本の導体間の静電容量を減少させる
- 対撚りの2本の導体間の自己インダクタンスを増加させる
設置工法
D種設置工事:IV線(Indoor PVC線)で、被覆が緑のものを使用、接地抵抗は100オーム以下
ISDN
8端子のモジュラコネクタが使用され、3,4,5,6番の4端子が使用され、3,6がDSU側での受信端子、4,5がDSU側での送信端子になる
終端抵抗数 = 100 / R
テスタ
AA級デジタルテスタ:固有誤差が±(指示値の0.2% + 最大指示値の0.25%)以内
ループ試験
ループバック2:NT1で2B+Dチャネルが折り返されるループ、必須の試験
ループバック3:NT2で2B+Dチャネルが折り返されるループ、実施が望ましい試験
端末設備の接続に関する法規
第1級デジタル通信と同じのため以下の記事参照