サンワサプライのエルゴノミクス多機能マウス(EZ4-MAWBT196LED)を実際に1ヶ月使ってみたレビューをご紹介。デスクワークで長時間マウスを使う方、複数端末でマウスを共有する方にピッタリです。
多機能マウスGruuとは
一般的なマウスの5ボタンに加え、左右スクロール、ズーム操作、マルチウインドウ切替えなどのダイヤルを回して操作できます。
モデルは液晶画面タイプとLEDタイプの2種類発売されています。液晶画面タイプの型番の末尾にLEDが付いているので購入の際は注意してください(型番の付与間違い?)。
液晶画面タイプの方は操作できる設定が多く、さらに有線接続にも対応している一方、価格差も200円ほどしか変わらないため液晶画面タイプの購入がおすすめです。
機能比較表
液晶画面タイプ | LEDタイプ | |
---|---|---|
型番 | EZ4-MAWBT196LED | 400-MAWBT196BK |
電源 | 【共通】 内蔵バッテリー(交換不可)、USB Type-C | |
ボタン | 【共通】 左・右クリック、ホイール(スクロール)ボタン、戻るボタン、進むボタン、ダイヤル、ファンクションボタン、接続切替えボタン、カウント切替えボタン | |
ダイヤル操作 | 左右スクロール(横スクロール)、マルチウインドウ切替え、ズーム操作、 タブ切替え、音量調正、画面明るさ調整 | 左右スクロール(横スクロール)、マルチウインドウ切替え、ズーム操作 |
接続 | Bluetooth(Bluetooth 5.0 Class2)×2 USB Aレシーバー(2.4GHzワイヤレス) 有線 | Bluetooth(Bluetooth 5.0 Class2)×2 USB Aレシーバー(2.4GHzワイヤレス) |
分解能(DPI) | 【共通】 800・1200・1600・2400カウント |
液晶画面タイプ EZ4-MAWBT196LED
LEDタイプ 400-MAWBT196BK
バッテリーの持ち
公式には下記のスペックとなっています。
■連続動作時間:約84時間
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-MAWBT196LED
■連続待機時間:約26000時間
■使用可能日数:約200日
※1日8時間パソコンを使用中に、マウス操作を5%程度行う場合。(満充電時)
※自然放電等を考慮しない弊社計算値であり保証値ではありません。
※使用期間により、徐々に性能が低下します。あらかじめご了承ください。
実際には満充電から1ヶ月ほどで電池残量のアラートが発生しました。一般的なマウスより寿命が短いように感じますが、Type-Cのケーブルで充電できるのでさほど苦にはなりませんでした。
包装/同梱物

非常にシンプルな包装となっています。

同梱物はマウス本体とUSB A⇔USB Cのケーブルのみと非常に簡素。
マウス底面のデスクとの接地面には保護フィルムが貼ってあるので剥がすようにしましょう。(1週間ほど使っていて、滑りが悪いなと思ったらフィルムのせいでした…)
取り扱い説明書も同梱されていないので操作方法はWEBで確認する必要があります(リンクのQRコードくらい入れておいて欲しい…)
取扱説明書:https://cdn.sanwa.co.jp/support/setsumeisyo/pdf/direct/400-MAWBT196series_ver1-1.pdf
Bluetooth接続方法
操作方法は説明書が必要なものではありませんが、Bluetoothのペアリングの方法だけ記載しておきます。
- 機器切り替えボタンをダブルクリックして、Bluetoothを選択。
- 機器切り替えボタン長押しでペアリングモードとなり、PCから接続する。
おすすめポイント
ダイヤルでの多機能操作
左右スクロール(横スクロール)、マルチウインドウ切替え、ズーム操作、タブ切替え、音量調整、画面明るさ調整などについて、ダイヤルを回して操作できます。これらの機能をボタンで操作というのはこれまでもあったかと思いますが、ダイヤルで操作できるのはかなり便利です。
例えば、音量の調整などボタン式であれば連打する必要がありますが、こちらはクルクルダイヤルを回すだけで調整できます。
電池交換が不要な充電式で、USB Type-Cで充電できるためデスクでの充電切れの心配がないのが安心です。またBluetoothは2台まで接続できます。
また斜め向きに握るエルゴノミクス型で疲れにくい形状になっています。

複数端末での切り替えが楽
複数端末で利用している場合、接続先の切り替えが必要になります。一般的にはマウスの底面に切り替えスイッチが付いているものが多く、一旦裏返して、切り替えてまた戻して…と何かと面倒です。Gruuではマウスを握る通常のポジションのままボタンで切り替えができるので非常に楽です。
また切り替えも対象ボタンをダブルクリックとなっており、誤操作も起きにくい設計になっています。
イマイチなところ
素材が安っぽい
以前はロジクールのMX MASTER3を利用していたためか、素材や質感が安っぽく感じます。MX MASTER3は1.5万円程度と3倍近く価格差があるため比較するべきではないのですが…。
液晶画面部分は高級感があるのですが、実際に手が触れる部分はプラスチックそのまま(ゴム製などの滑り止めもない)のため、折角の造形なのにもったいない気がします。持ち手部分はもう少しグリップのある素材が良かったですが、マウスの形状がエルゴノミクス対応になっており、しっかり握りこまなくても操作できるので致命的なものではありません。
付属のソフトウェアが貧弱
SANWA SUPPLY Mouse Utilityというマウスのユーティリティソフトがあるのですが、カスタマイズできる部分がホイールボタンと「戻る」「進む」の3カ所しかなく、かなり貧弱です。
せっかくの多機能マウスのためそれぞれの機能の細かな設定などできればよかったのですが、これら3カ所は通常のマウス操作で利用するボタンのためほとんどカスタマイズの意味がありません。
個人的には2.4GHzのUSBレシーバーとBluetoothそれぞれで1台ずつ接続しているため、2台目のBluetooth切り替え機能を無効にするような設定ができるとありがたかったです。
「USBレシーバ→Bluetooth1」への変更は切り替えボタンのダブルクリックで変更できますが、その逆の切り替えは「Bluetooth1→Bluetooth2→USBレシーバー」となり、4回クリックが必要で地味に面倒です。
スリープの起動にはボタン操作が必要
一定時間操作せずにスリープ状態に入った状態から復旧するにはマウスのクリックなどボタン操作が必要となります。マウスを動かしただけでは復旧せず少し慣れが必要になります。
購入を迷った製品
EZ4-MAWBT196BK
液晶画面タイプと200円程度しか価格差がないため液晶画面タイプを購入。LEDタイプはサンワサプライのロゴが表示されていてオシャレじゃないのも決め手の一つ。
結論
マウスを長時間利用する方、複数機器の切り替えをする方にはぴったりのマウスです。