書籍紹介

10分でわかる『ヤンキーと地元』まとめ

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書籍紹介

打越正行氏の『ヤンキーと地元』についての要約。
10年以上の参与観察というフィールドワークを通じて得られた沖縄の不良少年/少女の記録。

ひと言でまとめると

一見自由を謳歌しているように見える沖縄の若者も、しーじゃ(先輩)とうっとぅ(後輩)の上下/主従関係性に縛られている。この関係性は出身中高の間に形成され、先輩が不良少年の就職先を斡旋する形で社会人になった後も続く。また脆弱な産業構造や在日米軍などの問題なども絡み、これらの負の連鎖は続いていく。

書籍のエッセンス

一連の調査(参与観察)において筆者は率先してパシリ役の買い、若者たちとの関係性を築いていった。文庫版には補論として記載されている。

参与観察は、調査対象者の生活や調査対象社会に張り付く形で展開される調査法である。
フィールドワークは、「この人とつきあっても自分に得なことはないかもしれないけど、まあつきあうか」と思ってもらえる力、「役に立つかどうかわからいけれど、まあこえをかけてみるか」と呼んでもらえる力、”ひとごと”に巻き込まれる力を必要とする。

沖縄方言備忘

しーじゃ:先輩
うっとぅ:後輩

ゴーパチ:国道58号線

しかす:ナンパする
わんねー、ほーみーしーぶさっさー:エッチなことしよう

キセツ:本来は季節労働者として本州で働くことだったが、現在はほとんど関係なく本州に出稼ぎに行くこと。

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